KMVBLOG

VMware関連のトラブルシュート・設定・検証関連の備忘録

vRealize Automationを構築する Part8: vRealize Orchestratorとの連携

今回、vRealize Automation8.1(vRA)を検証する必要がありましたので、デプロイしてテストしてみました。その構築メモになります。

 

vRealize Automationを構築する Part1: vRAのデプロイ

vRealize Automationを構築する Part2: vIDMの設定

vRealize Automationを構築する Part3: Cloud Account & Cloud Zoneの作成

vRealize Automationを構築する Part4: Projectの作成

vRealize Automationを構築する Part5: Flavor Mapping & Image Mappingの作成

vRealize Automationを構築する Part6: Blueprintの展開

vRealize Automationを構築する Part7: Content & Catalogの展開

vRealize Automationを構築する Part8: vRealize Orchestratorとの連携

 

最後は、vRealize Orchestrator(vRO)についてです。

vROで様々なタスクやプロセスを組み合わせたワークフローを作成する事によって、簡単に処理の自動化を行う事が可能になります。また、VMware環境だけでなく、3rd Party製品のプラグインをインストールする事によって、システム全体を自動化するプラットフォームとして利用する事ができます。

 

今回、ワークフローの作成は行いませんが、事前準備として、vCenterとの連携を行います。しかしその過程で、vCenterのインベントリ情報が正しく認識できない事象が発生し、その対処としてvROのプラグインの更新を行いましたので、その手順についても紹介します。

 

それでは、vROとvCenterとの連携を行います。

vRA "My Services" > "Orchestrator"

f:id:Kame-chan:20210606232030p:plain

 

 

"Workflows" > Filterで"Add a vcenter"で検索

f:id:Kame-chan:20210608134623p:plain

"Set the vCenter Server instance properties"タブで必要情報を入力

f:id:Kame-chan:20210608134753p:plain

  • vCenterのIP or ホストネーム
  • HTTPSポート番号
  •  vCenter Serverインスタンスへの接続に使用するSDKの場所
  • 証明書の警告を無視しますか? のチェックはOn

 

"Set the connection properties"タブで必要情報を入力

f:id:Kame-chan:20210608140226p:plain

  • Do you want to use a session per user method~ のチェックはOffにします。
  • vCenter Serverインスタンスへの接続に使用するユーザー名とパスワード

"Additional Endpoints"は"Set the vCenter Server instance properties"タブで入力した

vCenterのIP or ホストネームが自動で入力されます。

f:id:Kame-chan:20210608140700p:plain

"RUN"をクリックし、Statusが"Completed"になる事を確認します。

f:id:Kame-chan:20210608140906p:plain

vCenterと正しく連携できたか確認してみます。
"Administration" > "Inventory"

f:id:Kame-chan:20210606145717p:plain

正しくvCenterと連携ができていません。

この状態ですと、vROからvCenterに対してワークフローが実行できません。

プラグインのバージョンが古いと、このような状態になる場合がありますので、まずは最新バージョンのプラグインをインストールします。

 

vROの管理インターフェースにログインします。

https://"vRA FQDN"/vco-controlcenter

rootユーザーでログイン

f:id:Kame-chan:20210606150259p:plain

"プラグインを管理"をクリック

f:id:Kame-chan:20210606150800p:plain

プラグインのバージョンを確認します。

現在のバージョンは6.5.0.15718902であることがわかります。

f:id:Kame-chan:20210606151533p:plain

 

vRO vCenter Server plug-in for vSphere 7.0 service... - VMware Technology Network VMTN

Version7.0.0-18048864がリリースされていましたので、こちらをインストールします。

Version 7.0.0-18048864 (built 2021-05-19)

  • Added support for vSphere 7.0 API. Now plugin exposes scripting SDK with vSphere 7.0 API. Support for vSphere 6.7 API is included.

"Attachments"から、o11nplugin-vsphere-7.0.0-18048864.vmoapp.zipをローカルにダウンロードします。

f:id:Kame-chan:20210606152059p:plain

ダウンロードが完了したら、zipファイルを解凍します。

フォルダの中に"o11nplugin-vsphere.dar"というファイルを使用します。

f:id:Kame-chan:20210606233329p:plain

"参照"から選択

f:id:Kame-chan:20210606152430p:plain

"アップロード"をクリック

f:id:Kame-chan:20210606155837p:plain

"インストール"をクリック

f:id:Kame-chan:20210606155950p:plain

プラグインのインストールが実行されました。

f:id:Kame-chan:20210606160032p:plain

数分経過後、再度プラグインのバージョン画面を確認します。

f:id:Kame-chan:20210606161631p:plain

7.0.0-18048864に更新されています。

 

vCenterのプラグインの更新ができましたので、正しく表示されていなかったインベントリの画面を確認します。正しく表示されていますね。

f:id:Kame-chan:20210606161928p:plain

もし、プラグイン更新後も上記のように正しく表示されない場合は、"Workflows" > Filterにて"Update a vcenter"などで検索し、"RUN"をクリック

f:id:Kame-chan:20210606225546p:plain

 

"Update a vCenter Server instance"が"Completed"のStatusになる事を確認します。

f:id:Kame-chan:20210606230931p:plain

再度"Administration" > "Inventory"でvCenterのインベントリ情報を確認します。

 

この後、ワークフローを作成していく流れですが、今後ワークフローの検証を行った際に記載していく予定です。

 

以上です。