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VMware関連のトラブルシュート・設定・検証関連の備忘録

vSAN

vSAN6.7u3 - vSAN iSCSI ボリュームのオンライン拡張について

本BlogはvExpert Advent Calendar 2019に参加しています。 adventar.org vSAN6.7u3でvSAN iSCSIのボリュームをオンラインで容量拡張する事ができるようになりました。 VMware vSAN 6.7 Update 3 リリース ノート vSAN iSCSI サービスの機能強化 vSAN iSCSI …

vSAN6.7u3 - SCSI-3 PRを使用したWSFCについて

vSAN6.7 Update3よりSCSI-3 Perssitent Reservationがネイティブにサポートされ、共有VMDKを使用したWSFCの構成が可能です。 https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.7/rn/vmware-vsan-67u3-release-notes.html ネイティブ vSAN VMDK 上の Windows Ser…

vSAN6.7でのWindows Server Failover Clusters(WSFC)について

今までの記事でVIT(vSAN iSCSI Target)について記載してきました。 vSphere6.7の問い合わせも多く入ってくるようになり、それに伴いvSAN 6.7でのWSFC構成に興味を持たれていらっしゃる方も増えてきました。 そこで、勉強のため環境を構築して、テストしてみ…

vSAN健全性チェックで"統計情報に影響するすべてのホスト"が記録される

vSAN健全性チェックでvSANパフォーマンスサービスの"統計情報に影響するすべてのホスト"のエラーが記録されていたので、その対処方法についてです。 このチェックの目的はVMware KB2144400に記載されています。 Q:[パフォーマンス サービス - 統計情報に影…

vSAN iSCSIターゲット(VIT)の高可用性について

VITでのターゲットLUN(vmdk)は、vSANクラスタ内のESXiホストとStorage Policyで冗長化されていますが、イニシエータ側はどのようにすればいいのか? それは、Windows/LinuxでMPIOを使用する事によって、イニシエータに高可用性を提供します。 以下はwindows…

vSAN iSCSIターゲット(VIT)の障害時の挙動について

VITは、アクティブ/パッシブな構成なので、1つのターゲット/LUNに対して、1つのアクティブ I/Oパスのみサポートします。 以下の図がわかりやすいですが、ターゲットのI/Oオーナーがダウンした場合、イニシエータは既存のターゲットポータルへの接続を再試行…

vSAN iSCSIターゲット(VIT)の仕組みについて

日々サポートをしていても、VITについての問い合わせが来ることは、ほとんどないのですが、万が一障害が発生した場合に備えて、内部の挙動について勉強しようと思ったので、そのまとめです。 まず、iSCSIターゲットサービスの機能を有効にすると、"/vmfs/vol…

vSAN iSCSIターゲット(VIT)について

vSAN 6.5でサポートされたvSAN iSCSIターゲット(VIT)について vSAN 6.7でも機能が変わったので、改めて機能の違いや構築の仕方を勉強するため、今回、検証を行ってみました。 ■vSAN 6.5での制限事項 物理サーバーのみ SQLAlways ON Availability Groups/DFS-…

vSAN暗号化機能について

今回は、vSANの暗号化機能を有効にするための検証をしたので、その手順をまとめました。 検証環境 ・vSphere 6.7 Update1 ・vSAN 6.7 EP07 ・HyTrust KeyControl v4.3.1-15304 (KMSサーバー) ※HyTrust KeyControlのOVAファイルは以下のURLからFree Trial版を…

vSAN健全性チェックで"コンポーネントのメタデータ健全性"のエラーが記録される

vSAN健全性チェックで、以下のように"コンポーネントのメタデータ健全性"のエラーが記録され、問合せを受ける事があります。 以下のVMware BlogやKBにも記載されている通り、発生する要因は様々です。 blogs.vmware.com https://kb.vmware.com/s/article/210…