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VMware関連のトラブルシュート・設定・検証関連の備忘録

NSX-T 2.5から3.0へのアップグレードについて

今回は、検証でLabのNSX-T 2.5.2からNSX-T 3.0へアップグレードを実施します。

NSX-T 3.0にアップグレードする前に、vCenterとの互換性を確認します。

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次にMy VMwareからNSX-Tのアップグレードバンドルをダウンロードします。

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現在のNSX-T Managerのバージョンは2.5.1です。

※Lab環境のリソースの都合上、NSX-T Managerは1台のみデプロイしています。

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NSX Manager GUIにログインし、アップグレードを実施します。

システム > アップグレード > アップグレードバンドルのアップロード > MUBファイルのアップロード > 参照ボタンからダウンロードしたMUBファイルを選択します。

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アップロードをクリックします。

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アップロードと、バンドルの展開に少し時間がかかります。

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Upgrade Coordinatorのアップグレード

アップロードが成功したら、アップグレードの開始をクリックします。

f:id:Kame-chan:20201018221917p:plainEULAの内容を確認の上、同意ボタンにチェックを入れます。

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続行をクリックして、Upgrade Coordinatorをアップグレードします。

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Upgrade Coordinatorのアップグレードが完了すると、NSX-Tのすべてのコンポーネントの事前チェックが実行できます。

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"事前チェックの実行"をクリックすると、アップグレードの事前チェックが実行されます。

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事前チェックが完了すると、全てのNSX-Tコンポーネントの事前チェックの状態が表示されます。問題が見つからなければ、緑にチェックマークがつきますが、問題がある場合は、赤のビックリマークが表示されます。それぞれのコンポーネントで事前チェックの結果を確認します。

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エラーはNSX-T 3.0の要件に関するものです。NSX-T Data Center 3.0 より前のバージョンからアップグレードする場合は、すべての NSX Manager アプライアンスで、100 GB の容量のセカンダリ ディスクをプロビジョニングします。セカンダリ ディスクが Upgrade Coordinator に検出されない場合は、アプライアンスを再起動します。

管理プレーンのアップグレード

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vCenterにログインし、NSX-T ManagerのVMを右クリック > 設定の編集 > 新規デバイスを追加 > ハードディスク

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新規ハードディスクのサイズを100GBに指定して、OKをクリックします。

全てのNSX-T Managerに対して同様に実施します。

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100GBのディスクを追加後に事前チェックを実行したところ、エラーは表示されなくなりました。

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警告は、過去2日間にNSX-Tマネージャーのバックアップが取られていない事による警告です。 NSX-TManagerをアップグレードする前にバックアップを取得する事を推奨します。方法はNSX-T Managerのバックアップを参照してください。

 

"次へ"をクリックして、NSX-T Edgeクラスターのアップグレードを開始します。

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NSX-T Edge Clusterのアップグレード

 

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エッジクラスターグループをクリックすると、グループの下のエッジノードの詳細なステータスを確認できます。 NSX Edgeノードはシリアルモードでアップグレードされるため、アップグレードノードがダウンしても、NSXEdgeクラスター内の他のノードはアクティブなままでトラフィックを継続的に転送します。

私の場合、エッジクラスターでの可用性を確保するために、「md-edge-01」でのアップグレードが最初に開始されます。

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最初のエッジノードが正常にアップグレードされたら。 2番目のエッジノードでアップグレードが開始されます。 進行状況オプションの下にある"詳細"をクリックすると、アップグレード中に実行されたすべてのアクティビティの詳細情報が表示されます。

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エッジクラスターのアップグレードが完了すると、ステータスが"成功 100%"と表示されます。 "事後チェックの実行"をクリックして、アップグレード後のチェックを実行し、アップグレード後にすべてのエッジノードが正常であることを検証することもできます。 "次へ"をクリックして、ホストのアップグレードを続行します。

ESXiホストのアップグレード

このプロセスでは、VMをホストから移行し、ホストをメンテナンスモードにすることで、ホストを1つずつアップグレードします。ホストでアップグレードが完了すると、ホストはメンテナンスモードを終了し、クラスター内の他のホストで同じプロセスを続行します。このホストのアップグレードでは、ESXiの再起動は発生しません。

"開始"をクリックして、ホストのアップグレードを開始します。

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グループ名をクリックして、ホストのアップグレードの詳細なステータスを確認します。 各ホストのアップグレードステータスを確認できます。 クラスター内のホストを1つずつアップグレードします。

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アップグレードが完了すると、"成功 100%"が表示されます。

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NSX-T 管理ノードのアップグレード

このプロセスにより、NSX-T Managerがアップグレードされます。 アップグレードシーケンスは、管理プレーンを最後にアップグレードします。 管理プレーンのアップグレードが進行中の場合は、どのノードも構成を変更しないでください。

アップグレードを開始すると、NSXManagerのユーザーインターフェイスに一時的にアクセスできなくなります。 その後、アップグレードが完了して管理プレーンが再起動されるまで、NSX ManagerのユーザーインターフェイスAPI、およびCLIにアクセスできません。

"開始"をクリックして、NSX-TManagerでアップグレードを開始します。

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"開始"をクリックして、NSX-T Managementノードのアップグレードを開始します。

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アップグレードが完了しました。

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アップグレード後のNSX-T Managerのバージョンはシステム > アプライアンスから、確認可能です。

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NSX-T 2.5からNSX-T 3.0へのアップグレードは以上です。